事故の日時・場所・状況を具体的に示す事
交通事故の場合に限りませんが、不法行為に基づく損害賠償請求権が成立するには、
@故意または過失によって、
A他人の権利を侵害し(権利侵害ないし違法性)
Bそれによって損害が発生した事(損害発生と違法行為との間の因果関係)
が必要です。
交通事故の場合には、もっぱら過失の有無が問題となります。故意ということになれば、むしろ殺人罪などの問題になってきます。ここで、過失とは、ある結果が生じる事を認識すべきであるのに不注意でその結果が発生するのを認識しなかった。つまり注意義務を怠ったと言う事です。
交通事故によって誰かが被害を受けた場合には、ほとんどの場合が、運転者に何らかの過失があったとされ、責任を免れると言う事はめったにありません。
交通事故は、民法で言う不法行為の典型です、従って、被害者は加害者に対して、損害賠償を請求する事が出来ます。
まず、事故の日時・場所・状況などを出来るだけ具体的に示しましょう。
また、損害賠償請求の金額も記載する事になりますが、相手を納得させて、速やかに支払をさせる為にも、その内訳を書いておくのが良いでしょう。また、相手に存した過失、例えば、赤信号を無視した、とか一時停止を怠ったなど、その事故での相手の故意や過失もあわせて記載しておくのが良いでしょう。
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